Luhnの要約アルゴリズムの後処理
これまでLuhnの要約アルゴリズムの 前処理として基本的な自然言語処理を、 本処理としてテキストの各文のスコア付けを行った。 今回は後処理として要約テキストとして表示させる。 要約テキストは、スコア付けされた文を選択することで生成される。 ここでは2種類の選択方法について説明する。
各文のスコア
各文のスコアは以下のようになる。
index | score | sentence |
---|---|---|
0 | 5.1 | スマートフォンでもPCでもオフラインでも使え、100以上の言語に対応しているGoogleの翻訳サービス「Google翻訳」が、ちょうど10周年を迎えるタイミングでより自然な翻訳を可能にする人工知能(AI)を活用した「GNMT」システムを発表しました |
1 | 6.8 | AI研究で複数の大手IT企業とのパートナーシップを結んだばかりのGoogleは、AIを駆使した翻訳システム「GNMT(Google Neural Machine Translation)」を発表しました |
2 | 2.3 | Google翻訳ではこれまでフレーズベースで機械翻訳するPBMTというシステムが採用されていましたが、このような単語やフレーズごとに機械的に文章を翻訳する方法ではなく、文章全体をひとつの翻訳単位として捉えることができるのがGNMTだそうです |
3 | 2.3 | Googleの研究者によると、「GNMTの『文章全体をひとつの翻訳単位として捉える』アプローチの長所は、工学的設計の選択肢がPBMTよりも少なくて済むことです」とのこと |
4 | 1.3 | 実際にGNMTを駆使した最初の翻訳では、既存のGoogle翻訳と遜色ない翻訳精度がみられたそうです |
5 | 1.8 | さらに、何度も翻訳を重ねることで、GNMTは優れた翻訳と素早い翻訳スピードの両立が可能になっている模様 |
6 | 4.5 | Googleによると、GNMTを用いることでGoogle翻訳は翻訳ミスを55~85%も軽減できるようになるとのこと |
7 | 2.7 | GoogleによるとGNMTは一部のケースでは人間レベルの翻訳が可能なレベルに達しているとのこと |
8 | 3.2 | 以下のグラフは人間・GNMT・PBMTの3つによる翻訳を6段階評価して比較したもので、最も翻訳精度が高いのは人間による翻訳ですが、フランス語から英語に翻訳する場合や英語からスペイン語に翻訳する場合、人間とGNMTの間にそれほど大きな差は存在しないそうです |
標準偏差による文の選択
0.5σ以上のスコアを持つ文を選択する。
# 要約アプローチ1 # 平均スコアとフィルタとしての標準偏差を使って重要ではない文を取り除く avg = numpy.mean([s[1] for s in scored_sents]) std = numpy.std([s[1] for s in scored_sents]) mean_scored = [(sent_idx, score) \ for (sent_idx, score) in scored_sents \ if score > avg + 0.5 * std]
平均 3.3, 標準偏差1.7なので、0.5σは4.2となる。 そのため0, 1, 6番目の文が選択される。
>>> print mean_scored [(0, 5.142857142857143), (1, 6.75), (6, 4.5)]
スマートフォンでもPCでもオフラインでも使え、100以上の言語に対応しているGoogleの翻訳サービス「Google翻訳」が、ちょうど10周年を迎えるタイミングでより自然な翻訳を可能にする人工知能(AI)を活用した「GNMT」システムを発表しました。AI研究で複数の大手IT企業とのパートナーシップを結んだばかりのGoogleは、AIを駆使した翻訳システム「GNMT(Google Neural Machine Translation)」を発表しました。Googleによると、GNMTを用いることでGoogle翻訳は翻訳ミスを55~85%も軽減できるようになるとのこと。
TopNの文の選択
単純に指定された数の文だけスコアが高い順に選択する。
self.TOP_SENTENCES = 5 # 「トップN」要約のために返す文の数 # 要約アプローチ2 # トップNにランクされた文だけを返す top_n_scored = sorted(scored_sents, key=lambda s:s[1])[-self.TOP_SENTENCES:] top_n_scored = sorted(top_n_scored, key=lambda s:s[0])
そのため、0, 1, 6, 7, 8番目の文が選択される。
>>> print top_n_scored [(0, 5.142857142857143), (1, 6.75), (6, 4.5), (7, 2.6666666666666665), (8, 3.2)]
スマートフォンでもPCでもオフラインでも使え、100以上の言語に対応しているGoogleの翻訳サービス「Google翻訳」が、ちょうど10周年を迎えるタイミングでより自然な翻訳を可能にする人工知能(AI)を活用した「GNMT」システムを発表しました。AI研究で複数の大手IT企業とのパートナーシップを結んだばかりのGoogleは、AIを駆使した翻訳システム「GNMT(Google Neural Machine Translation)」を発表しました。Googleによると、GNMTを用いることでGoogle翻訳は翻訳ミスを55~85%も軽減できるようになるとのこと。GoogleによるとGNMTは一部のケースでは人間レベルの翻訳が可能なレベルに達しているとのこと。以下のグラフは人間・GNMT・PBMTの3つによる翻訳を6段階評価して比較したもので、最も翻訳精度が高いのは人間による翻訳ですが、フランス語から英語に翻訳する場合や英語からスペイン語に翻訳する場合、人間とGNMTの間にそれほど大きな差は存在しないそうです。